僕と三課と冷徹な天使

準備

さて、どうしよう。

頭が痛いなんて言っていられない。

とりあえずシャワーを浴びて
着替えよう。

きちんとスーツは脱いで寝ていた。

自分グッジョブ。

やけくそで自分をほめる。

コオさんを玄関先で帰すなんて
そんなわけにはいかない。

もしかしたら
お客さんが来ることもあるかもしれない、
と思って二間あるアパートを借りたのだ。

アニメ関係のものは
寝室に押し込んで封印。

さすがにもう寝室には入らないだろう。

・・・入らないよな?

妄想が暴走してドキドキし始める。

ないない。

時間がないんだから、
余計なことを考えるのはやめよう。

名ばかりの居間に入ってもらおう。

お茶はある。

クッションを用意して、
ここにコオさん、ここに僕、と座ってみる。

緊張してきた。

何話そう?

昨日のこと?

・・・話したくない・・・

酔っぱらって、寝て、
憧れの人に運んでもらうなんて
情けなさすぎる。

・・・俺、最悪。

もう二度と日本酒は飲まない。

と頭を抱えていると

♪ピンポーン♪

と玄関が鳴った。
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