僕と三課と冷徹な天使

先生

その日の晩、僕は
グーグル先生に聞いてみた。

女の子に寄りかかられたら
どうしたらいいのか。

答えは
頭をなでなでしろ
キスをしろ・・・
って無理なことばかり。

でもこの答え、合ってるのかな?

ソファと間違えられただけなんじゃ・・・

だってコオさんは
マンガを読んでいたんだから
そんなことをして邪魔したら
怒られると思う。

僕はネットをさまよった。

コオさんの気持ちを誰か教えてほしい。

でも見つからない。

そのかわり
女の子の悩み自体うらやましいという
意見を見つけて
僕ははっとした。

確かに。

一年前の僕に
この悩みを話したら
怒られるだろう。

憧れの人の家に行けるだけでいいだろ。

っていうか話せるだけで満足しろよ。

自分の声が聞こえた。

うん。

今、すごく幸せ。

コオさんの部屋は汚かったけど
いい匂いがした。

マンガを読む真剣な顔もかわいかった。

それだけでいいような気がする。

ふふふ
と思い出し笑いをすると

気持ちわるっ
と一年前の自分が言った。
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