僕と三課と冷徹な天使
本当?
三課に戻ると、コオさんはまだ寝ている。
朝から色々あって疲れているんだろうなあ。
静かにデスクに座り、僕は考える。
結婚するんですか?
って聞いたら怒るかなあ。
はっとして、顔を赤らめて
うん、そうなの・・・
なんて言われたらどうしよう。
最悪な想像をしてしまう自分を責める。
すると吉田さんが外食から戻ってきて
「おーい、コオ。
お前、結婚するの?」
寝ているコオさんに爆弾を投げつけた。
「・・・はあ?」
寝起きのコオさんは機嫌が悪いのに、
さらに機嫌が悪くなっている。
「珍しく経理の女の子が話しかけてきて、
コオさん結婚するんですか?
って聞くからさ。
聞いたら合コンしてくれるって
言ってたから・・・」
半笑いで言う吉田さん。
吉田さんはコオさんのご機嫌が
気にならないのだろうか。
だからモテないんじゃないだろうか。
あからさまにため息をついて
「結婚するわけねーだろ」
と言うコオさん。
完全に機嫌が悪い。
最悪だ。
でも結婚しないとわかってうれしい。
吉田さん、ありがとう。
「だよなあ。
おかしいとは思ったんだけどさ。
オトコより仕事って感じだもんな」
さすがの吉田さんも
コオさんの機嫌の悪さに恐れをなしたのか
挙動不審になっている。
「まあ、良かったわ~
コオがいなくなったら
三課成り立たないもんなあ~ははは」
とフォローしながらデスクに戻る吉田さん。
で、この最高に不機嫌な
コオさんをどうしよう・・・?
僕はさっきの反省をいかすことに決めた。
コオさんに近づきながら、小声で
「・・・あの、最新のbumpのDVD借りたんです。
今度モツ鍋でも食べながら見ませんか?」
と言ってみた。
最近一番の勇気を出して。
心臓はバクバクだった。
するとコオさんは、にやりと笑って
「ビール飲んでもいい?」
と聞いた。
僕は心の中で胴上げされた。
「はい。もちろん」
と言って、僕も笑った。
何だか三課の空気が
和やかになった気がする。
ただ一点を見つめて固まっている
吉田さんをのぞいて。
朝から色々あって疲れているんだろうなあ。
静かにデスクに座り、僕は考える。
結婚するんですか?
って聞いたら怒るかなあ。
はっとして、顔を赤らめて
うん、そうなの・・・
なんて言われたらどうしよう。
最悪な想像をしてしまう自分を責める。
すると吉田さんが外食から戻ってきて
「おーい、コオ。
お前、結婚するの?」
寝ているコオさんに爆弾を投げつけた。
「・・・はあ?」
寝起きのコオさんは機嫌が悪いのに、
さらに機嫌が悪くなっている。
「珍しく経理の女の子が話しかけてきて、
コオさん結婚するんですか?
って聞くからさ。
聞いたら合コンしてくれるって
言ってたから・・・」
半笑いで言う吉田さん。
吉田さんはコオさんのご機嫌が
気にならないのだろうか。
だからモテないんじゃないだろうか。
あからさまにため息をついて
「結婚するわけねーだろ」
と言うコオさん。
完全に機嫌が悪い。
最悪だ。
でも結婚しないとわかってうれしい。
吉田さん、ありがとう。
「だよなあ。
おかしいとは思ったんだけどさ。
オトコより仕事って感じだもんな」
さすがの吉田さんも
コオさんの機嫌の悪さに恐れをなしたのか
挙動不審になっている。
「まあ、良かったわ~
コオがいなくなったら
三課成り立たないもんなあ~ははは」
とフォローしながらデスクに戻る吉田さん。
で、この最高に不機嫌な
コオさんをどうしよう・・・?
僕はさっきの反省をいかすことに決めた。
コオさんに近づきながら、小声で
「・・・あの、最新のbumpのDVD借りたんです。
今度モツ鍋でも食べながら見ませんか?」
と言ってみた。
最近一番の勇気を出して。
心臓はバクバクだった。
するとコオさんは、にやりと笑って
「ビール飲んでもいい?」
と聞いた。
僕は心の中で胴上げされた。
「はい。もちろん」
と言って、僕も笑った。
何だか三課の空気が
和やかになった気がする。
ただ一点を見つめて固まっている
吉田さんをのぞいて。