僕と三課と冷徹な天使
朝掃除
僕は総務三課に向かって走っていた。
妄想に苦しめられなかなか寝付けず、
寝坊してしまった。
朝の始業前の掃除を、
コオさんひとりでさせるわけにはいかない。
「・・・おはようございますっ・・・」
ゼーゼーと息切れをしながら、
何とか挨拶をする僕。
「おはよう。
そんなに急がなくても大丈夫だよ」
とコオさんは笑った。
「落ち着いてからでいいよ。」
まだハアハアと呼吸が整わない僕を
気遣ってくれる。
「はい、ありがとうございます」
なんとか息を整えて返事をする。
最低な妄想男なのにコオさんは優しい。
本当にごめんなさい。
心の中で謝る僕。
そんなことを思っていたら
昨日の妄想を思い出してしまった。
・・・コオさんのベッド・・・
二人きりなのに、なんてことを思うんだ。
雑念を振り切るかのように
掃除機をかける。
すると、いつもより早く下柳課長が来た。
「おはよう~」
「おはようございます」
二人きりじゃなくなって、
ちょっと残念なような気持ちになる。
「いやあ、真面目な灰田君が三課に来てくれて
よかったねえ~」
とおもむろに下柳課長が言った。
もう配属されてずいぶん立つのに
改めて言われると照れる。
机を拭いていたコオさんも、
「はい。本当に良かったです」
と言ってくれた。
なんだかこそばゆい感じ。
でもすごくうれしい。
妄想男なのに。
せめて
まじめに精一杯仕事をしよう
と心の中で誓った。
妄想に苦しめられなかなか寝付けず、
寝坊してしまった。
朝の始業前の掃除を、
コオさんひとりでさせるわけにはいかない。
「・・・おはようございますっ・・・」
ゼーゼーと息切れをしながら、
何とか挨拶をする僕。
「おはよう。
そんなに急がなくても大丈夫だよ」
とコオさんは笑った。
「落ち着いてからでいいよ。」
まだハアハアと呼吸が整わない僕を
気遣ってくれる。
「はい、ありがとうございます」
なんとか息を整えて返事をする。
最低な妄想男なのにコオさんは優しい。
本当にごめんなさい。
心の中で謝る僕。
そんなことを思っていたら
昨日の妄想を思い出してしまった。
・・・コオさんのベッド・・・
二人きりなのに、なんてことを思うんだ。
雑念を振り切るかのように
掃除機をかける。
すると、いつもより早く下柳課長が来た。
「おはよう~」
「おはようございます」
二人きりじゃなくなって、
ちょっと残念なような気持ちになる。
「いやあ、真面目な灰田君が三課に来てくれて
よかったねえ~」
とおもむろに下柳課長が言った。
もう配属されてずいぶん立つのに
改めて言われると照れる。
机を拭いていたコオさんも、
「はい。本当に良かったです」
と言ってくれた。
なんだかこそばゆい感じ。
でもすごくうれしい。
妄想男なのに。
せめて
まじめに精一杯仕事をしよう
と心の中で誓った。