僕と三課と冷徹な天使
外ランチ
「今日は外に食べに行こうかなあ」
コオさんがパソコンを消しながら言った。
注目されてしまうことを
気にしているのだろうか。
それとも僕と行くのが嫌なのかな?
持ち前のネガティブが顔を出す。
いやいや何も悪いことはしてないはず。
思いきって
「じゃ、僕も行きます。」
と宣言をしてみる。
「そう?じゃあ、何食べようか~」
僕の宣言なんて気にも留めない様子で
コオさんが言う。
よし、僕が嫌なわけじゃないな。
「そうですね・・・」
僕はこの会社に入社してから、
外でご飯を食べたのは数回しかない。
悩んでも何も出てこない気がするが
うーん、と考えてみる。
「もういいか。食堂で」
とコオさんは早々に考えるのを諦めた。
「はい。食堂にしましょう」
やっぱり食堂が好きだなと思っていた
僕も同意した。
食堂に着くなり、
何だかひそひそと言われている感じがする。
やっぱりなあ。
僕はコオさんに気づかれないように
はあ、心の中でため息をつく。
出足が遅れたので、唐揚げはゲットできず、
コオさんはカツ丼を食べている。
相変わらず注目を集める僕ら。
コオさんは気にしていないように見えて
気にしているのかもしれない。
よし、楽しい会話だ。
「コオさんは唐揚げとかカツ丼とか
毎日食べてますけど、太らないですよね~」
コオさんの目が一瞬冷たくなった。
あれ?楽しくない話題だったかな・・・?
「イヤミ言ってんの?
最近お腹がたるんできたんだよね・・・」
コオさんの目が怖い。
「あの・・・すみません」
やってしまったようだ。
言わなきゃよかった・・・
やっぱり僕には楽しい会話なんて
無理なんだ・・・
一気に落ち込む。
コオさんはふふっと笑って
「冗談だよ、冗談」
と言った。
騙されたことに気付いた僕は
「もう、マジでびびりましたよ。
もう~」
とちょっと涙目で言った。
・・・勘弁してほしい。
本当にドッキリした。
「でも本当に気をつけないといけないんだよね~
灰田みたいにヘルシーなのも食べなきゃ」
とコオさんは僕の
焼き魚定食を見て言った。
「あ、僕は油ものを食べ過ぎると
おなか壊しちゃうんで」
「・・・おなか壊しちゃうんだ」
とコオさんが笑いながら繰り返した。
なぜか僕を見ながらまだ笑っている。
変なこと言ったかなあ・・・
まあいいや、コオさんが楽しそうだから。
ちょっと泣きそうになったけど、
楽しい会話のランチタイム、とりあえず成功かな。
僕はまた心の中でほくそ笑むのだった。
コオさんがパソコンを消しながら言った。
注目されてしまうことを
気にしているのだろうか。
それとも僕と行くのが嫌なのかな?
持ち前のネガティブが顔を出す。
いやいや何も悪いことはしてないはず。
思いきって
「じゃ、僕も行きます。」
と宣言をしてみる。
「そう?じゃあ、何食べようか~」
僕の宣言なんて気にも留めない様子で
コオさんが言う。
よし、僕が嫌なわけじゃないな。
「そうですね・・・」
僕はこの会社に入社してから、
外でご飯を食べたのは数回しかない。
悩んでも何も出てこない気がするが
うーん、と考えてみる。
「もういいか。食堂で」
とコオさんは早々に考えるのを諦めた。
「はい。食堂にしましょう」
やっぱり食堂が好きだなと思っていた
僕も同意した。
食堂に着くなり、
何だかひそひそと言われている感じがする。
やっぱりなあ。
僕はコオさんに気づかれないように
はあ、心の中でため息をつく。
出足が遅れたので、唐揚げはゲットできず、
コオさんはカツ丼を食べている。
相変わらず注目を集める僕ら。
コオさんは気にしていないように見えて
気にしているのかもしれない。
よし、楽しい会話だ。
「コオさんは唐揚げとかカツ丼とか
毎日食べてますけど、太らないですよね~」
コオさんの目が一瞬冷たくなった。
あれ?楽しくない話題だったかな・・・?
「イヤミ言ってんの?
最近お腹がたるんできたんだよね・・・」
コオさんの目が怖い。
「あの・・・すみません」
やってしまったようだ。
言わなきゃよかった・・・
やっぱり僕には楽しい会話なんて
無理なんだ・・・
一気に落ち込む。
コオさんはふふっと笑って
「冗談だよ、冗談」
と言った。
騙されたことに気付いた僕は
「もう、マジでびびりましたよ。
もう~」
とちょっと涙目で言った。
・・・勘弁してほしい。
本当にドッキリした。
「でも本当に気をつけないといけないんだよね~
灰田みたいにヘルシーなのも食べなきゃ」
とコオさんは僕の
焼き魚定食を見て言った。
「あ、僕は油ものを食べ過ぎると
おなか壊しちゃうんで」
「・・・おなか壊しちゃうんだ」
とコオさんが笑いながら繰り返した。
なぜか僕を見ながらまだ笑っている。
変なこと言ったかなあ・・・
まあいいや、コオさんが楽しそうだから。
ちょっと泣きそうになったけど、
楽しい会話のランチタイム、とりあえず成功かな。
僕はまた心の中でほくそ笑むのだった。