僕と三課と冷徹な天使
なんで
「そっかあ、コオさん結婚しないんだ~」
なぜか残念そうに森本が言う。
まったく、こいつは・・・
と僕はあきれる。
それにコオさんは坂崎さんに
すごく冷たいんだよ、と
どや顔で言ってみたかったが、
変な噂になりそうなのでやめた。
「あんなにいい男なのに、
なんでダメなんだろう」
森本がまた痛いところをついた。
そういえば何でなんだろう・・・
考えてもみなかった。
「あんな男前がだめなら、
俺らなんてもっとだめじゃんね」
さらに痛いところをつかれて
ぐさっと傷つく僕。
もしかして、こいつ・・・確信犯か?
僕のこと嫌いなのかな?
「コオさんは坂崎さんじゃ
もの足りなかったのかな。
いい人過ぎてだめってのも
あるのかもしれない」
僕の気持ちを気にも留めず、
森本は続ける。
森本につられて僕も考える。
確かに坂崎さんは
いい人だもんなあ。
・・・そういえば
コオさんの好みのタイプって
どんな人なんだろう。
全然知らないなあ。
今度聞いてみようかなあ・・・
何故か顔が熱くなる僕。
うん、聞くのは無理みたい。
「逆に、コオさんの傍若無人さに
坂崎さんが耐えられなくなったとか」
相変わらず
僕の気持ちになんて気付かずに
森本は考え続ける。
そして、それに慣れてきた僕。
・・・でも坂崎さんは
コオさんと話したがっていたから
嫌いじゃないと思う。
むしろ好きなんじゃ・・・
僕の中に
新たな黒い影が顔を出した、
かと思いきや
「コオさん、男を下僕のように扱いそうだよねー」
と森本がさらっと
コオさんをひどく言うので
僕は影にかまっている場合じゃなくなった。
森本の中の
コオさんの株が下がりすぎだ。
なんとかしないと。
・・・完全に僕のせいだから。
「あのね、森本。
コオさんはそんなに傍若無人じゃないよ。
怒るときはちゃんと・・・」
遠くで『もりもとー』と呼ぶ声がした。
「あ、俺行くわ。
じゃまたね」
と言って森本は行ってしまった。
コオさんのいいところを
今日も伝えられなかった・・・
森本の中のコオさんが
どんどん悪魔になっていく・・・
何だか寒気がする僕だった。
なぜか残念そうに森本が言う。
まったく、こいつは・・・
と僕はあきれる。
それにコオさんは坂崎さんに
すごく冷たいんだよ、と
どや顔で言ってみたかったが、
変な噂になりそうなのでやめた。
「あんなにいい男なのに、
なんでダメなんだろう」
森本がまた痛いところをついた。
そういえば何でなんだろう・・・
考えてもみなかった。
「あんな男前がだめなら、
俺らなんてもっとだめじゃんね」
さらに痛いところをつかれて
ぐさっと傷つく僕。
もしかして、こいつ・・・確信犯か?
僕のこと嫌いなのかな?
「コオさんは坂崎さんじゃ
もの足りなかったのかな。
いい人過ぎてだめってのも
あるのかもしれない」
僕の気持ちを気にも留めず、
森本は続ける。
森本につられて僕も考える。
確かに坂崎さんは
いい人だもんなあ。
・・・そういえば
コオさんの好みのタイプって
どんな人なんだろう。
全然知らないなあ。
今度聞いてみようかなあ・・・
何故か顔が熱くなる僕。
うん、聞くのは無理みたい。
「逆に、コオさんの傍若無人さに
坂崎さんが耐えられなくなったとか」
相変わらず
僕の気持ちになんて気付かずに
森本は考え続ける。
そして、それに慣れてきた僕。
・・・でも坂崎さんは
コオさんと話したがっていたから
嫌いじゃないと思う。
むしろ好きなんじゃ・・・
僕の中に
新たな黒い影が顔を出した、
かと思いきや
「コオさん、男を下僕のように扱いそうだよねー」
と森本がさらっと
コオさんをひどく言うので
僕は影にかまっている場合じゃなくなった。
森本の中の
コオさんの株が下がりすぎだ。
なんとかしないと。
・・・完全に僕のせいだから。
「あのね、森本。
コオさんはそんなに傍若無人じゃないよ。
怒るときはちゃんと・・・」
遠くで『もりもとー』と呼ぶ声がした。
「あ、俺行くわ。
じゃまたね」
と言って森本は行ってしまった。
コオさんのいいところを
今日も伝えられなかった・・・
森本の中のコオさんが
どんどん悪魔になっていく・・・
何だか寒気がする僕だった。