私がコンビニに通うわけ。


ふと、恭汰君って肉まんみたいだなぁって思った。


肉まんはほかほかしててあったかい。


いつ、どんなときに食べてもおいしい。


それと同じで、恭汰君の笑顔はいつ、どんなときに見てもかっこいいし、心がほかほかして、暖かくなる。


そんな人の彼女になれたらなぁって、いつも考えることをまた考えちゃう。


今んとこ、全然ダメっぽいけど。


そもそも、女として見てもらえてる?


うわ。ちょっと心配になってきた。


そんなことを考えながら、肉まんの最後の一口を食べ終わった。


「あー、おいしかった!」


「お前、またいたんだ?」


私が肉まんを食べ終わるのと同時に、恭汰君がお店から出てきた。


「だって一緒に帰りたかっんだもーん!」


いつものように、恭汰君の腕に飛び付く。






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