私がコンビニに通うわけ。


「いや、大丈夫!お前の方が先にいたし」


黒髪でソフトモヒカンみたいな髪型をした人が言った。


なかなか話がわかる人みたいで安心した。


いやね、私の中の不良さんのイメージだと、


『ここは俺らの場所だぞ!さっさとどっか行け!ぶっ殺すぞ!』


みたいな?


でも二人からはそんな感じ全然なくて、むしろここに人がいたことに驚いてるって感じがした。


「あ、そう?ならよかった!」


安心して私はまた応用との戦いに戻った。


「君さー、名前なんてゆうのー?」


茶髪の人と黒髪のひとがいつの間にか私が座ってた席のすぐ近くの椅子に座っていた。


「雪平麻友。君たちは?」


「俺は安本康太〈やすもとこうた〉よろしくねー!」


茶髪の人が先に言った。


「俺は中島涼〈なかじまりょう〉よろしくな!」


黒髪の人がにかっと笑っていった。


「よろしくねー!」


一通り自己紹介が終わったのでまた問題に戻ろうとする。


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