私がコンビニに通うわけ。
「私は、おにーさんがいいんです!冷たいおにーさんも、キラッキラ笑顔のおにーさんも、どっちも好きです!」
いい人間じゃないって、自分で言うひとが悪い人間な訳がない。
それとね、あの自嘲的な笑顔を見て、なんか寂しく感じた。
私がこんな笑いかたさせないようにしたいって、
生意気かもしんないけど、思ったんだ。
私はおにーさんの目をジッと見つめる。
「私、おにーさんのこと絶対諦めません!だから、覚悟しててくださいね、恭汰くん!」
なんかよくわかんないけど、無性におにーさんを名前で呼びたくなったんだ。
「え!?ちょっとま……」
「それじゃ!」
驚いた顔をした恭汰君を置き去りにして、家のなかに入った。