私がコンビニに通うわけ。


「あの…「すいません、この子の分と一緒で」


そう言って自分の伝票をレジの人に渡したのはさっきのイケメンおにーさん。


「えっ!?」


「1953円になります」


驚いてる私をスルーして、着々と会計を進めているおにーさん。


「ありがとうございましたー」


お会計が終わって、おにーさんがカフェを出ていこうとする。


「あ!ちょっと待ってください!」


カフェを出てちょっとしたところでおにーさんに追い付く。


「ああ、さっきの。」


「“ああ“じゃなくて!あの、お金…」


「財布忘れたんでしょ?だから大丈夫だよ。あれくらい。」


「そんなん悪いです!私の家ここの近くなんで財布とってきます」


「あ、ごめんね。そろそろ講義始まるから大学戻らないと。お金は大丈夫だよ。気にしないで。
もう忘れないようにね」


そう言って、おにーさんは笑顔で去っていった。









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