SEY LOVE ME ~好きなんだ~

一也side


あいつは、走っていってしまった。


せっかくの夏休みに誘おうと思った夏祭りも、誘えなかった。

俺はお前が好きなのに、
なんでわからないんだよ、

やっぱりあんなタイミングで告白なんてしなければよかった。

夏祭りに誘うのは、結構前から狙っていたのに、これは多分無理だな。


ごめんな賢人。

せっかくのチャンス、台無しにしてしまった。


俺は話を盗み聞きしようか迷った。

聞かなければよかった。

ただの友達 好きとかじゃないし、友達としては好きだけど。



こんなこと、聞きたくなかった。



でも、これが中原の本音なんだって思った


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