鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




 まさか、それがこんなことに役立つとは思わなかったけど。



 あたしは生物を睨みつけた。



 絶対、気絶しているだけだ。


 
 どうしよう。



 倒さないと・・・・・・高校がどうなるかわからない。




 ただ右手に霊力の光を灯して、生物の動きを読むしかない。




 そのとき。






──パアアァッ!




 光の雨が、あたしたちの上に降り注いだ。



 なにこれ!


 それは、生物を徐々に溶かしていく。



 浄化、してる・・・・・・。



 この光はどこから?




 慌てて辺りを見渡すけど、そこにはあたしと絖覇以外いなかった。




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