鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




「ふわあ・・・・・・終わったぁ・・・・・・」


 無事、最後の魔物を浄化し終わったとき、破壊された森はキレイさっぱり修繕された。


 終わるなり、あたしたちは地面にへたり込んでしまった。


 なんでこんなに大量発生したんだろう。



「そにー、そにーの使ってた刀ってなんてやつ?」



 ナトが興味津々という表情で、曾爾に詰め寄った。


 曾爾も同い年の女の子だからか、イヤな顔せず素直に答えてくれる。


「私が使ってた刀は、『雪華 ─せつか─』よ」


 曾爾が右手を開くと、そこからフワリと雪が現れた。


 そして白い日本刀が右手から姿を現す。


 右手から、日本刀が出てきた!


 ビックリして、言葉を失った。



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