鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




 それから、微妙な空気の中、あたしたちは曾爾たちのもとへと帰ってきた。


 なんかみんなニヤニヤしてたのは、気のせい?


 
「なにしてたのっ?」



 なんて、嬉しそうなナトに聞かれても、まさか壁ドンとキスされそうになったことなんて言えるワケもなく。


 お茶を濁すようにして、なんとかごまかした。



 そのあと、あたしたちは曾爾がお礼をしたいと言ったため、屋敷へ行くことになっていた。



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