鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
第三章 涙を流すとき

真実なのに






 ただ、あたしたちは真実が知りたくて。



 お母さんを助けるための何かヒントになるのでは、と。


 それなのに・・・・・・。


 今まで気にも止めていなかったことに気づいて、その真実はとても、残酷なものだった。


 どうしてなの・・・・・・?


 何故、番人たちは、こんなにも悲しすぎる運命を背負っているの・・・・・・?





「──っ・・・・・・」



 その真実の衝撃に誰も、身動きをとることが出来ない。


 長い長い、永遠にも思えるような沈黙がただ過ぎていく。


 これは現実なのか。


 夢ではないのか。


 

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