鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
そうも思い始めてしまったとき、やっと口を開いたのは曾爾だった。
「──今までの番人たちが消えていたなんて・・・・・・。
もしかして・・・・・・私たちも・・・・・・?」
震える曾爾に、曾於が優しく寄り添うと背中をさすっていた。
その曾於の瞳に宿る光も、絶望のもの。
曾爾・・・・・・。
曾於・・・・・・。
不安になるのも仕方ない。
こんな残酷な真実を知ってしまったんだから。
しかも、自分と同じ番人の運命を。