鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
影の存在
それからしばらく、魔物がこちらの世界に侵入してくることはあったものの、平和な日々が過ぎていた。
今日はナトも絖覇もあたしの部屋にいる。
これでも現役高校生。
宿題はたんまりある。
その宿題を退治するため、集まったのだ。
「ナト~、これどうするの?」
「それはね──・・・・・・」
「おー! 出来た! ありがと!」
ナトは文系。
絖覇は理系。
あたしはといえば・・・・・・出来るのは歴史のみです。
あと、美術と体育かな!
これは宿題には役立たないけどね・・・・・・。
そんなわけで、二人に教えてもらいながら、宿題をしているわけである。
明日から、夏休みだしね!
早めに宿題終わらせるに越したことはないでしょ。
あたしたちには、ただでさえ任務があって休みが少ないのだから。