鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




 つまり、お父さんたちでいう『影の存在』って人が、魔物を暴徒化させているの・・・・・・?


 何が目的で・・・・・・。



「どうして、そんな人が今になって現れたの?


 お父さんたちは、心当たりないの?」


「・・・・・・すまないが、今のところ何もわかっていない。


 ただ、一つだけわかっていることがある。


 それは──凄まじい霊力で、しかも不思議なオーラの霊力の持ち主だということだ」



 え、それって・・・・・・。


 あたしの考えたことがわかったのか、お父さんも真剣な顔つきで頷いた。



「そうだ。 この家に現れたのが『影の存在』である可能性が高い・・・・・・!」




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