鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




 そんなことがあって、ボーッとしていたら、夜になっていた。



「りん、お父さん帰ってきたわよ」



「はーい」



 ご飯を食べ終え、お風呂に入り終わったあたしは、しばらく呆然としていた。



 絖覇とのことで、頭がいっぱいになってたけど、もっと大変なことがあったんだった!



 
「りん、ただいま」



「おかえりー、お父さん。


 仕事お疲れさま」


「ありがとう」



 そういって、お父さんは優しい笑みを浮かべた。



 お父さんの目は金色で、吸い込まれてしまいそうなほど、キレイだ。



 霊力を持ってるから、こんな色してるのかな。



 残念ながら、あたしはお父さんの素質は受け継いでいません。



 お父さんはモデルもやるくらいカッコイイ。



 娘が自慢するのも、あれだけど。




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