鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




 俺がいつまでもりんの傍にいれば、すずかさんは一生目覚めないんじゃないか?


 俺は、いらないんじゃないか?


 俺は、何者なんだ?



 俺がいることで、りんは・・・・・・。



 どうしても、マイナス思考が働いてしまう。


 女神が俺を飲み込みかけていた。



 そうして、俺はりんのそばを、離れることにした。


 りんが、俺に好意を抱きはじめたことを、気づいていたくせに。


 わざと、冷たい言葉で突き放して。


 

 ゴメンな。


 自分勝手で。


 俺はもう、お前のそばにいられない。


 すずかさんがああなってしまったのは、女神を抱えている俺のせいかもしれない。


 本当、ゴメン。


 ゴメン。







 大好きだからな・・・・・・。







 本当、わりぃ。



 
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