鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
「あたしには、なにもできないけど、いつでもりんの味方だから」
そういってお母さんは優しくあたしを抱きしめてくれた。
お母さん・・・・・・。
「・・・・・・わかったわ。
絶対に、食い止めてみせる!」
「りん・・・・・・」
「だってあたしはお母さんとお父さんの子供なんだから!」
二人に笑いかけると、ようやく二人も微笑んでくれた。
そして、お父さんがハッとした表情になる。
「もう一つ、言うことがあった。
ナト」
「はい。
私も、りんりんの仲間です!
いつでも頼ってください!」
ナトはビシッと効果音でもつきそうな勢いで敬礼すると、ニッコリと笑った。
ナトのお母さん、ナディーンっていう人は超能力が使えたらしいから、たぶんナトもその血筋を引いてるはず。
あたしはナトと握手をすると、今日は眠りについてしまった。