鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
突然の危機
今日は珍しく時間に余裕があって、学校に走っていかなくてもいい。
空も晴れてるし、いい天気~。
気分絶好調で、鼻歌なんか歌いながらいつもの通学路を歩く。
そんなあたしの左手には、お母さんからもらった銀色のブレスレットがキラキラ輝いている。
黒い封印の鈴が、歩くたびにゆらゆらと揺れた。
そういえば、昨日あれから絖覇に会ってないや。
というか、そうだ、アイツ!
なんか昨日の様子がおかしかったんだ。
大丈夫だったのかなぁ・・・・・・。
なんか、あたしに床ドンとかキスとかしてくるし。
本当になんなんだろ。
気にしなくても、いいかな。
珍しく一人の通学路はなんだか新鮮で、いろいろと寄り道しながら学校についた。