鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






 ・・・・・・誓ったはずなんですが。



『ね~ぇ! どうだったのかしら?』



 あたしは今、ある部屋に入れられ・・・・・・アンゼリカさん、ナト、キキ、エクさんそしてナディーンさんに囲まれていた。


 これは・・・・・・どういう状況でしょうか。


 
『ねぇりん! 二人ともそういう関係だったのですか?』



『あと、えと・・・・・・』



 キラキラとした目で、キキがあたしを見つめる。


 う・・・・・・。


 何の曇りもない純粋な瞳が、真っすぐすぎて痛い!


 気を緩めれば、今すぐ口から出ちゃいそう!


 
『そーだよー、キキたん。


 二人は最初からラブラブしてて~、ねぇりんりん!』



『はぁ!? 何勝手なこと言って・・・・・・』



 ナト━━━!


 ヘンなことを、キキに吹き込むなー!



『そうなんですか?』と、キキは流されはじめてる。


 やめろー、キキが不埒になるー!




< 289 / 445 >

この作品をシェア

pagetop