鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
・・・・・・誓ったはずなんですが。
『ね~ぇ! どうだったのかしら?』
あたしは今、ある部屋に入れられ・・・・・・アンゼリカさん、ナト、キキ、エクさんそしてナディーンさんに囲まれていた。
これは・・・・・・どういう状況でしょうか。
『ねぇりん! 二人ともそういう関係だったのですか?』
『あと、えと・・・・・・』
キラキラとした目で、キキがあたしを見つめる。
う・・・・・・。
何の曇りもない純粋な瞳が、真っすぐすぎて痛い!
気を緩めれば、今すぐ口から出ちゃいそう!
『そーだよー、キキたん。
二人は最初からラブラブしてて~、ねぇりんりん!』
『はぁ!? 何勝手なこと言って・・・・・・』
ナト━━━!
ヘンなことを、キキに吹き込むなー!
『そうなんですか?』と、キキは流されはじめてる。
やめろー、キキが不埒になるー!