鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~





「お父さん」



「りん、昨日はよく眠れたか」



 はい、おかげでぐっすり寝れましたとも。


 疲れがすっかり取れたよ。


 
「今日、本当にムギ来てくれるの?」



 ずっと過去に行っても、なんの音沙汰なしだったから。


 少し、不安が胸を過ぎる。



「ああ、向こうから・・・・・・話したいことがあると言ってきた」



 ムギから・・・・・・?


 お父さんと、リビングのソファーに座った。


 でも、お父さんが言っているから本当だろう。


 でも・・・・・・ムギの話したいことって・・・・・・?




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