鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
覚えてない・・・・・・?
何も・・・・・・?
前にも、こんなことがあった。
確かそれは・・・・・・番人たちについて。
なんだろう・・・・・・。
どんどん鼓動が速くなっていく。
どうしてムギは、番人に関してのことを覚えていないの・・・・・・?
そんな風に、考え込んだ、その時だった。
「それは、お前自身が自分の記憶を消したからだ」
「っ!? 誰なの!?」
自分たちとは違う声が聞こえたのは。
次の瞬間。
──ボムン!
リビングの中央で何かが爆発すると、煙が上がった。