鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~





 ん・・・・・・?


 ってことは・・・・・・もしかして・・・・・・。


 ある疑問が浮かび、睨み合っている神様とムギを見つめた。



「あの・・・・・・もしかして、神様がムギを造ったんですか・・・・・・?」



「「え」」


 
 二人が同時にこちらを見た。


 キョトンとマヌケな顔をしている。


 そして、神様はすぐにニンマリと笑った。



「いかにも。


 わしが父親じゃ」



 語尾にハートマークが付いてたような・・・・・・。


 けれど、ムギは顔をしかめた。



「確かに私は神様から造られたわ。


 けれど、父親とかじゃ・・・・・・!」



 反論するムギはあまり見たことがない。


 なんか、娘ラブな父親と、素直になれない娘みたい・・・・・・。


 やっぱり、親子みたい・・・・・・。


 気付けば、クスリと笑ってしまっていた。


 ムギに思い切り睨まれたけど。




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