鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~





 そんなこんなで、今日はみんなにほっといてもらえず、あたしはくたくたに疲れてしまった。


 ムリ・・・・・・。



 こんなこと、明日からはないよね・・・・・・?



 やっと放課後になると、一人になることができた。


 ナトの方が大変そうだった。


 女子も男子も、その美貌に捕われて、彼女の周りから人がたえなかったから。



 ナトは天界から学校に通うらしく、あたしとは帰り道がちがう。


 たまに寄ったりはするみたいだけど。



 はぁ・・・・・・。


 それにしても、最近はたくさんのことがおきすぎてる。


 ついていくのが、精一杯だ。


 夕日で赤く染まった空を見上げた。


 なんだか、今まで見ていた風景とは違うもののように感じられた。



< 31 / 445 >

この作品をシェア

pagetop