鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
そんなこんなで、今日はみんなにほっといてもらえず、あたしはくたくたに疲れてしまった。
ムリ・・・・・・。
こんなこと、明日からはないよね・・・・・・?
やっと放課後になると、一人になることができた。
ナトの方が大変そうだった。
女子も男子も、その美貌に捕われて、彼女の周りから人がたえなかったから。
ナトは天界から学校に通うらしく、あたしとは帰り道がちがう。
たまに寄ったりはするみたいだけど。
はぁ・・・・・・。
それにしても、最近はたくさんのことがおきすぎてる。
ついていくのが、精一杯だ。
夕日で赤く染まった空を見上げた。
なんだか、今まで見ていた風景とは違うもののように感じられた。