鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~





「それで?


 何を目的にここへ来たんですか!?」



 いかにも嫌そうな顔をしたムギが、ちゃんと敬語を使って言った。


 途端に神様は真剣な顔つきになる。


 その一瞬で、神様の周りの空気が変わった。


 なんだか、引き締まったような・・・・・・。



「ムギに話があって来たのじゃ」



「私!?」



 ムギはあからさまに驚いた顔をした。


 けれど、すぐに表情を引き締める。


 
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