鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~








「──わかった」




 神様は頷いた。


 そして、語り出した。





 ムギが彰さんを選ぶことを、神様はわかっていた。


 けれども、ぎりぎりまで、世界を選ぶように促していた。


 それでも、ムギは、彰さんを選んだ。



< 313 / 445 >

この作品をシェア

pagetop