鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




「遅かれ早かれいつかは知らなければいけないことだったんじゃ。


 ならば、今伝えた方が、タイミングがよかったであろう?」



 神様は厳しい視線をあたしに向ける。


 その正しい言葉に、何も言い返せなくなってしまう。


 確かに・・・・・・そうだけど・・・・・・。


 でも・・・・・・あんな風に言ったら、ムギはもっと自分を責めてしまったはずだ。


 どうしよう・・・・・・。


 どうしたら、ムギを助けられるの?


 あたしは本当に、何もできないの・・・・・・?





 
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