鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
「りんりん!!」
「りん、千! 無事か!?」
「ナト! ナディーンさん!」
青く変色した空間に、突如まばゆい光が現れたかと思うと、それは人の形になった。
そして、それは仲間の姿だった。
「どうしてここに・・・・・・!」
「異様な空気を感じ取り、いち早く察した私たちは、先に偵察に来たんだ。
これは、なにが起こっているんだ・・・・・・?」
「りんりん、何か知らない!?」
天界にまで、わかるほど強力な何かが、この世界に行き渡ったんだ。
たぶん、霊力のない人たちは全て動きを封じられているから、何も知らないだろう。
「ゴメン、話している時間はあまりないの」
あたしは、手短にさっきあったことを、二人に伝えた。
二人は、話を聞いた途端、蒼白した。