鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
それから、どれだけ時間が経ったのだろう。
遠くの方でも、爆発音が聞こえるようになった。
光が幾筋も溢れたり、雷が落ちたり。
きっと、仲間たちが戦っているんだ。
希望で、胸が踊った。
アンゼリカさんたちが、来てくれたんだ・・・・・・!
それだけで、力が沸いて来る。
「はああああっ!」
──ドガッ!
あたしを襲おうとしていた魔物は、見事にその顔に攻撃を受けると、無様にアスファルトに倒れ込んだ。