鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~





 確か、その『扉』を管理していたのは、ムギだったはず。


 ムギは、それだけ強大な霊力を持っているということ。


 でも、どうして?


 ムギは今、どうしているの・・・・・・?


 どこにいるの・・・・・・?


 その時だった。



──カッ!!



「ッッ!!」



 突然、闇に包まれた上空で、何かが炸裂したような光が空全体に広がった。


 あまりの眩しさに、思わず目をつむってしまう。


 それでも、瞼を通して、強い光が目を差した。





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