鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
避けれる自信、ないよおぉぉお!
「ギャ━━ッ!」
「り、りんりん!?」
攻撃という選択を捨てたあたしは、魔物から逃げ惑った。
死ぬ、死ぬわっ!
バカみたいに公園を走り回ったあと、あたしはすっかりバテてしまって、近くの木にもたれ掛かった。
「りんりん!
攻撃しないと終わらないよ!」
そうですけど!
でも、怖いじゃん!
どうしろっていうの?
あ・・・・・・。
思い出した。
お母さんから譲り受けた、ブレスレットのこと。
左手を空に掲げると、夕日を受けてキラキラ輝いた。
これを使えばっ・・・・・・!