鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~






 あたしたちは、そのあと、クラスに戻り、クラスメイトたちにからかわれた。


 絖覇と付き合ってることがバレちゃったみたいだけど、クラスメイトたちは、



「え? 二人ってまだ付き合ってなかったの?」



「てっきり付き合ってるかと思ってたよ」



「いっつも一緒にいるし、登下校も一緒だしぃ~!」



 と、言っていた。


 付き合ってると思われてたのね・・・・・・あたしたち。


 まあ、なにはともあれ、否定されなくてよかった・・・・・・。


 一日中、幸せに溢れたこの世界で生きていれる幸せを噛み締めて、生活した。


 これが、もしかすると当たり前ではなくなってしまうかも知れないから。


 毎日、毎日、大切に生きるんだ。



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