鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




「と、とにかく、千さんを呼びましょう!


 そして、アンゼリカさんも!」



 
「・・・・・・うん」



 曖昧な返事しかできない。


 ナトはそんなあたしを構わず、霊力を使ってみんなに連絡を取り出した。


 あたしは身体が動かず、ただ立ち尽くすだけ。


 それから慌ただしく時が過ぎて・・・・・・。


 
 気付けば、あんなに熱く照り付けていた日がすっかり沈んでいて、お父さんとアンゼリカさん、ロイルさん、ゆっきー(ゆきなさん)が家に集まっていた。


 
< 43 / 445 >

この作品をシェア

pagetop