鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~
「と、とにかく、千さんを呼びましょう!
そして、アンゼリカさんも!」
「・・・・・・うん」
曖昧な返事しかできない。
ナトはそんなあたしを構わず、霊力を使ってみんなに連絡を取り出した。
あたしは身体が動かず、ただ立ち尽くすだけ。
それから慌ただしく時が過ぎて・・・・・・。
気付けば、あんなに熱く照り付けていた日がすっかり沈んでいて、お父さんとアンゼリカさん、ロイルさん、ゆっきー(ゆきなさん)が家に集まっていた。