鈴姫戦記 ~ふたつの悲しい恋物語~




 今度こそ、いける!


 ムギの手の平に集まった虹色の光がお母さんを襲った。


 ・・・・・・どう、なったの?


 全員が注目する中、ムギはお母さんを覗き込む。



「──っ、ムギ!


 どうなったの? お母さんはっ!」



 我慢出来なかったあたしは、ムギに突っ掛かるようにして声を荒げた。


 今度こそ、お母さんは・・・・・・!


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