こいつ、俺のなんで。
家に着くと、俺は女を寝室のベッドに寝かせた。


駐車場では見えなかったけど、白いワンピースはボロボロで、足にも傷やアザがあった。



俺は無性に心配して、寝室にワインを持ってきて、女のそばで飲んでいた。



その時だった。


女が泣いていた。

「…!?どうしたんだ!」

女の白い頬に涙が伝う。

そして…


『…っっ

…ごめっ…ん、なさい…』


寝言だがそう言った。




こんな華奢な体で何を抱えているんだ…?


気がつくと、俺はそいつを抱きしめていた。自分でもびっくりした。


認めたくなかった。こんなのキャラじゃねぇ。でも…もう、認めるしかない。






俺は…こいつに惚れた。






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