こいつ、俺のなんで。
「全然構わねぇよ。それより、1つ聞いていいか?」
『は、はい。何でしょうか』
「このアザとか怪我…誰にやられたの?」
萌衣は顔が強ばった。
やっぱり聞くべきじゃなかったか…?
『彼氏に…やられたんです。』
萌衣はポツリポツリと話し始めた。
『私、彼氏と同棲してるんです。最初は仲も良くて順調でした…。
でも…次第に彼はお金を乱暴に使うようになって、私の財布からもどんどんお金を抜きとってお酒やパチンコに使いこんだりされたんです。
抵抗したら殴られたり蹴られたり…。終いには何もしていなにのに暴力を振るわれました…。
それに耐え切れなくなって、逃げてきたんです。』