切片詩集 限界セグメント
カーニバルで待ち合わせ
目の中に映るものを取り出して見せては
ありがとうって囁く
君のいる場所をわかったら
夢の中でも飛んでいこう
心をあげよう、なにを言おう?
こんなに孤独でもそれでいいんだ
床を拳で叩く
なんどもなんども
耐えられなくなったら悶え苦しめばいい
僕にはそれが似合ってる
あなたのことばがいいね
そう、それだけでいい
そんなことだけで僕はもう
震えるほど好きになる
こんな満足があったかい?
こんな餌を誰がくれたかい?
不慮の事故
僕は頭を打った
そうしてイカれるとしよう
0番の愚者のようにあてのない旅の途中で
君と出逢った
カーニバルの裏で舌を出して
人知れず僕らは仮装のまま笑った