切片詩集 限界セグメント
本当は手紙でなくて





来ない手紙を待ってるだけ
本心をさらけ出したんだ、受け皿が欲しい
言うすべもない言葉、核心だけを封じて
はるか遠くに君の笑い声を見ている
公園でボールの跳ねる音
俯いたまま目を見開いた
君が言い訳をくれる

何度こうしてもまた繰り返す
娼のふりをして街角に突っ立ってる
見知らぬ誰かが僕を選んで
汚されるままに慰めてもらう
どんなにひどいことしてもいいよ
今日は血まみれだ
昨日は汚物にまみれた
明日はなにをしてくれるんだろう

来ない手紙を待ってるだけ
真実を語るのはもうだめ?
たとえば目的のない旅だとか
たとえば意味のない世界とか
核心だけを封じて、窒息するまで








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