切片詩集 限界セグメント
去就






僕が生きていることが
人の役に立つかとか
迷惑だとか
ぐずぐず言うときに必ず
君は呆れたように答える
誰にもわからないことを
考えても無駄だと

ありがとう気休めだよね
僕はそう返す
ごめん…ここからどうやったら
抜け出せるのかわからないんだ
この世に存在を許されることの
確かな理由を僕は求める

じゃ、誰に許されたいの?

君が問いかけた
それは…

神…かな?

君はフッと笑う
お前は神を信じてるんだな
俺にはそれが羨ましいよ

神…と言った自分に目眩がした
遠い目をした君の隣で
僕は自分の信仰と君の空虚を
同時に知ったんだ








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