切片詩集 限界セグメント
君を折る
抱きしめたら折れそうな心だ
君を摘んでしまいたい
そんなに淋しいのに
淋しくないフリで
フツーに生きてるように
見せかけて
みんなわかってて無視する
そこには触れないのが
君への礼義だと
だが礼も義も滅ぼしてしまおう
愛と破壊が違わないことを
この鬱憤を叩きつけて
早く見せてあげたい
折ってしまえ
ポキッと軽い音を立てそうだ
弱さが君を守ると知るまで
せいぜい苦しんだらいい
紙みたいな装甲で
誰の前に立ってるんだ?
誰がホントの味方か
わからなくなってしまえばいい
ただ抱きしめるだけで
折れてしまえば良い
自分を無視している代償
いつ払うかなんて
君が決められることじゃないんだ