切片詩集 限界セグメント
菩提樹





君が死んだら三部の宝塔の最上階に
銀色の位牌を供養してやろう
舎利とナーダが永遠に共鳴し合うコクピット
宇宙からみてもキラキラしていて
まるで流星みたいに見えると思うんだ
壊れながら声を奪われて死んでいく人よ
微かな吐息を聞いているだけで
僕は満足だったのに
君は君だけの絶望の中でひっそり息を殺す
文字通りに…
肉体をつなぎとめる力は蛮勇の気脈
そんなもの握りしめているはずもないだろう
こんな落魄の中では

手のひらに宇宙を乗せて
僕は世界を再構築している
君が欠落した世界には穴が開いている
その空虚を僕は愛するだろう
君の形に空いている穴を









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