切片詩集 限界セグメント
†あとがき†




†あとがき†


 期せずして、BBSの宣伝スレ以外が廃止になった今日、最後の詩リレーの枠に最後の詩を記した。

 いろいろあったが、創造の糸口をその場に求めて、共に言葉を操る錬金術士たちと、共に切磋琢磨した。わかったことは、皆、詩作が好きであること、詩人らの言葉は実に自由にそこで花開いたこと、そして、そういう言葉の女神に守られた時間はこの世では有限だったことなどだった。

 この『限界セグメント』という寄せ集め詩集・その3は、詩リレーの投稿詩ばかりではないが、勢いをつけるステップボードの役割をあのトピックスは担ってくれた。他のSNSに書いた詩の話を少々すると、その時聴いていた「凛として時雨」の曲の中で書いたものが多い。『ゆびさき/指先』『不可能性』『暴虐の刻印』『優しい牙』あたりがそうだ。抵抗が無ければ、BGMにしてお読みいただくと、なんとなく「こんな気分で書いてたのか」的なモノを感じて頂けるかも知れない。

 そして、今日思った。ひとまずこれを期に、この詩集も完結しようと。一つの時代が終わり、そこで花開いた香りと実った種を握りしめて、我々は更に歩いて行くのだから。最後の詩は。詩リレーに最後に載せた詩『永遠のアンカー』だ。お題は“今までありがとう”だった。このお題を見た瞬間に、我々は、このスレッドに降臨していた詩の女神に見守られてきたんだというイメージが広がった。そうに違いない。無くなったトピックスがこれからどうなるかは未知の領域だが、とにかく我々はこの女神に感謝を捧げるべきなのであろうと。詩リレーには200字に削って収めたが、ここに再掲載するにあたって、削ったセンテンスをまた掻き集めた。

 さて、どこに歩いていくかはその時の気分次第だが、この花の種を撒いて美しく咲かせられるさらに豊かで肥沃な大地に巡り逢おうと思う。そして最後になるが、女神と共にあった高貴な読み手の皆さんに、完結まで心の支えを沢山貰った。私のような奈落の暗黒詩人を受け入れてくれたその超越した愛に、私はこの場を借りて敬意を捧げたい。

 感謝と祈りを込めて…


2015.5.18

アライ・エン拝






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