切片詩集 限界セグメント
鬼未満




誰にも明かさない秘密があるなら
魅惑するものの証だ
賢い者は決して近づきはしない
君は甘い毒、退屈を持て余した者に
君は姿を見せる
絶望を的にして誘惑という矢を放つ
絶望を隠している僕らに勝つ術はない
つまりこれは種の淘汰の一形態
屠られてから気づく
リサイクルされるってことを

妖艶さに隠された切り裂くような闇
秘密を拒んだ時、その闇が口を開ける








< 5 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop