切片詩集 限界セグメント
聖誕祭




赦された罪を背負っていてもいい
聖典の言葉を失うことを畏れても
パリサイ人のように愛をなくしても
三度彼を知らないと言ったとしても

なぜこの夜に生まれたのか
なぜ人の子と呼ばれたのか
なぜ十字架についたのか
すっかり忘れ果てていても

それでいい

聖夜につなぐその面影は
すべての人が抱いている
その光を見せるために
その光が君であることを
いつか知るその日を願って







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