この恋、永遠に。
「そうですね」
「入社したときは?歓迎会とかもなかったの?」
「はい」
答えてから私は苦笑する。不要な人間が集められるという噂の資材部で歓迎会もないだろう。だが彼はそんなことに全く気づいていないようだ。さらに大きな声を出した。
「えええ!それなら尚更行こうよ。関根さんは誘いづらい?」
「う~ん……。そういうわけでもないんですけど、きっかけがないと言うか……関根さんは結婚してますし、きっと早くご自宅に帰りたいんじゃないでしょうか」
「あ~、なるほどね」
結婚している関根さんが私と二人で飲みに行くのは、やはりまずい気がする。例えそこに高科さんが加わると言っても、なんだか不自然だ。
「う~ん……、じゃあ、僕と二人で行く?」
「え?」
「二人じゃ、会社の飲み会っぽくはならないかもしれないけど。渡辺さん、会社の人間と飲みに行ったことがないようだから、さ」
悪戯っぽくウィンクする高科さんは本気だろうか?突拍子もないお誘いに、私は目を白黒させる。高科さんと二人で飲みに行く方がもっと不自然だ。
それに……。高科さんと二人きりというのは出来ることなら避けたいと私は思った。いくら会社の飲み会っぽく、と言っても、所詮は男の人と二人きりになるということだ。傍から見たらデートだと思われても仕方がない。私がデートしたい相手は柊二さんだけだ。
「でもそれは……」
「あ、もしかして彼氏に誤解されるとか、心配してる?」
「……!」
ずばり核心を突かれた私はうろたえた。耳まで赤くした私に高科さんが大きく息を吐く。
「あ~……、やっぱりそうなんだ?もしかして、と思って少しカマをかけてみたんだけど」
「カマ?何が、ですか?」
「渡辺さんに彼氏がいるってことだよ」
「入社したときは?歓迎会とかもなかったの?」
「はい」
答えてから私は苦笑する。不要な人間が集められるという噂の資材部で歓迎会もないだろう。だが彼はそんなことに全く気づいていないようだ。さらに大きな声を出した。
「えええ!それなら尚更行こうよ。関根さんは誘いづらい?」
「う~ん……。そういうわけでもないんですけど、きっかけがないと言うか……関根さんは結婚してますし、きっと早くご自宅に帰りたいんじゃないでしょうか」
「あ~、なるほどね」
結婚している関根さんが私と二人で飲みに行くのは、やはりまずい気がする。例えそこに高科さんが加わると言っても、なんだか不自然だ。
「う~ん……、じゃあ、僕と二人で行く?」
「え?」
「二人じゃ、会社の飲み会っぽくはならないかもしれないけど。渡辺さん、会社の人間と飲みに行ったことがないようだから、さ」
悪戯っぽくウィンクする高科さんは本気だろうか?突拍子もないお誘いに、私は目を白黒させる。高科さんと二人で飲みに行く方がもっと不自然だ。
それに……。高科さんと二人きりというのは出来ることなら避けたいと私は思った。いくら会社の飲み会っぽく、と言っても、所詮は男の人と二人きりになるということだ。傍から見たらデートだと思われても仕方がない。私がデートしたい相手は柊二さんだけだ。
「でもそれは……」
「あ、もしかして彼氏に誤解されるとか、心配してる?」
「……!」
ずばり核心を突かれた私はうろたえた。耳まで赤くした私に高科さんが大きく息を吐く。
「あ~……、やっぱりそうなんだ?もしかして、と思って少しカマをかけてみたんだけど」
「カマ?何が、ですか?」
「渡辺さんに彼氏がいるってことだよ」