この恋、永遠に。
私はシーツに包まったまま、ぼーっと夜景を見ていた。彼がシャワーを浴びに行く前に、サイドテーブルにあるパネルを操作して、カーテンを開けておいてくれたのだ。
以前この寝室に入ったときは昼間だったから気づかなかったけれど、柊二さんの部屋から見える夜景は驚くほど綺麗だ。ここは三十二階だから、会社にある柊二さんのオフィスよりは低い位置になるけれど、まるで宝石箱をひっくり返したように煌く都会のネオンには思わず感嘆の息が漏れた。こんな夜景を毎日見られるなんて、柊二さんは本当に贅沢だ。自分のボロアパートと比べると天と地ほどの差がある。とはいえ、私も自分のアパートは住みやすくて気に入っているけれど。
私が長い間夜景に魅入っている間に、柊二さんがシャワーを終えて戻ってきた。黒いバスローブを纏った彼からは、大人の男の色気が嫌という程漂ってきて、本当に困ってしまう。ちらりと覗く筋肉質な腕や胸元、裾から見える脹脛も、全てが完璧だ。本当にこんなに素敵な人が私の恋人でいいの?もう何度となく繰り返してしまう自問自答。
私がじっと柊二さんを見ていることに気づいた彼が、魅惑的に微笑んだ。
「どうしたの、美緒?寂しかった?」
ベッド脇に腰を降ろした彼は私のまだ湿っている髪をそっと梳くと、こめかみにキスをする。
「夜景、すごく綺麗ですね……」
私がうっとりと窓の外に視線を走らせて呟く。「気に入った?」と囁いた彼に、私は小さく頷いた。
夜景を見つめたままの私を見ながら、彼はサイドテーブルの引き出しを開けた。中から小さな箱を取り出している。
「本当は食事の後に言うつもりだったんだけど」
彼が取り出したのは深いブルーの四角い箱。金の刺繍と、それと同じ金具がついている。これって……。私の心臓がドクンと鳴った。
「美緒、開けてみて?」
彼に手渡されたそれを、私は震える両手で受け取った。変な期待をしてはだめ、と自分を戒めるが淡い期待が膨らんでしまうのを止められない。
彼が箱を持つ私の両手にそっと手を添えて促した。
「美緒?」
私は両手を震わせたまま、彼を見上げて小さく微笑むと、ゆっくり金具を外す。震える右手で蓋を押し上げた。
「…………!」
以前この寝室に入ったときは昼間だったから気づかなかったけれど、柊二さんの部屋から見える夜景は驚くほど綺麗だ。ここは三十二階だから、会社にある柊二さんのオフィスよりは低い位置になるけれど、まるで宝石箱をひっくり返したように煌く都会のネオンには思わず感嘆の息が漏れた。こんな夜景を毎日見られるなんて、柊二さんは本当に贅沢だ。自分のボロアパートと比べると天と地ほどの差がある。とはいえ、私も自分のアパートは住みやすくて気に入っているけれど。
私が長い間夜景に魅入っている間に、柊二さんがシャワーを終えて戻ってきた。黒いバスローブを纏った彼からは、大人の男の色気が嫌という程漂ってきて、本当に困ってしまう。ちらりと覗く筋肉質な腕や胸元、裾から見える脹脛も、全てが完璧だ。本当にこんなに素敵な人が私の恋人でいいの?もう何度となく繰り返してしまう自問自答。
私がじっと柊二さんを見ていることに気づいた彼が、魅惑的に微笑んだ。
「どうしたの、美緒?寂しかった?」
ベッド脇に腰を降ろした彼は私のまだ湿っている髪をそっと梳くと、こめかみにキスをする。
「夜景、すごく綺麗ですね……」
私がうっとりと窓の外に視線を走らせて呟く。「気に入った?」と囁いた彼に、私は小さく頷いた。
夜景を見つめたままの私を見ながら、彼はサイドテーブルの引き出しを開けた。中から小さな箱を取り出している。
「本当は食事の後に言うつもりだったんだけど」
彼が取り出したのは深いブルーの四角い箱。金の刺繍と、それと同じ金具がついている。これって……。私の心臓がドクンと鳴った。
「美緒、開けてみて?」
彼に手渡されたそれを、私は震える両手で受け取った。変な期待をしてはだめ、と自分を戒めるが淡い期待が膨らんでしまうのを止められない。
彼が箱を持つ私の両手にそっと手を添えて促した。
「美緒?」
私は両手を震わせたまま、彼を見上げて小さく微笑むと、ゆっくり金具を外す。震える右手で蓋を押し上げた。
「…………!」