行き着く先は・・・・。



それから1ヶ月は

一緒に帰ってデートして手をつないで......。


「あい」

そう呼ばれて振り返ると唇が何かに触れ

チュッ

というリップ音を出した。


「へ?
今の・・・。」

海斗を見ると私に背を向けている。

耳まで真っ赤。
・・・・よし

「かーいとっ!海斗~?海斗ってば!」

何回か呼ぶとようやく海斗は振り向き


「なんだ『チュッ』

「へへっ」

私が同じことをすると
海斗は放心状態になった。


「っっおまえな~」

「私やられたらやり返す主義なんだよね。
覚えておいてよね。」

きっと真っ赤であろう顔でニコッと笑うと

やれやれといった感じで

「はいはい」

と海斗は言った。



本当に幸せだった。


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